保税蔵置場とは①

保税蔵置場とは、外国貨物を置ける場所の事であります。

蔵置場と聞くと少し難しいような気もしますが、言葉としては「置ける場所」

でありますので、「保税倉庫」と表現される方もいらっしゃいますが、

正式には「保税蔵置場」と関税法には表現されていたかと思います。

さてこの「保税蔵置場」何が出来る場所なのかと言いますと、

前述した通り「外国貨物」を置ける場所であります。

「外国貨物」という言葉ですが、反対の意味として

「内国貨物」という言葉があります。

分かりやすい例として、輸入品を挙げてみましょう。

普段、皆様が生活している中で目の前にあるのは、「内国貨物」がほとんどですが、

裏をめくってみると「MADE IN CHINA]であったり、他国で作られたものが多く流通しています。

皆様の目の前にある「内国貨物」が、他の国から船に積まれ、港や航空についた時は、まだ「外国貨物」と呼ばれる状態のままです。

この「外国貨物」は勝手に保税蔵置場以外の場所におくことは許されていません。

外国貨物のままこっそり持ち出して、メルカリで販売などすると、密輸となり関税法違反となり罰金、禁固刑を受けてしまいます。

この外国貨物は、一旦は保税蔵置場と呼ばれる場所に置かれ、税関に輸入申告をし

関税と消費税を支払うと初めて、輸入が許可され「内国貨物」と呼ばれる状態になり、皆様の手元に届く状態となるのです。

以上が簡単な説明となります。

このため、保税蔵置場は港の近くや、空港の近くにある事が多いです。

弊社の所在地も水島港から車で約10分と非常に近い場所に位置しております。

保税に関する説明はまた、別の機会に残しておきたいと思います。